多くの方がPrusa CORE Oneに関する最新情報を心待ちにしていることと思います。そして、今すぐその情報を共有できることを嬉しく思います!ホリデーシーズン中は非常に忙しく、すべてのテストユニットが休む間もなく稼働していました。ファームウェアチームは残りの問題を解決しており、すべて順調です。CORE Oneのハードウェアには、とても興味深いアップデートがあります!とはいえ、少し話が先走ってしまったようです。それでは、順を追ってご紹介していきましょう。
レビュー用ユニットの準備と最終ユニットの追随
現在、最終段階の内部テストを進めています。CORE OneはMK4Sと多くの実績あるパーツを共有しているものの、CORE Oneは全く別のプリンターです。そのため、単にファームウェアで軸をリマッピングするだけでは対応できません。
ここ数週間にわたり、私たちは新しい組み立てステーションの準備やテスト機器の調整などを進めてきました。これらはすべて、継続的なプロセスの一環です。昨年は、遅延を防ぐために製造体制全体の強化に注力してきました。この結果は、MK4SやHT90の大幅に改善された在庫状況で実感していただけたのではないかと思います。そして、この流れを継続するために最善を尽くしています。お約束した通り、Prusa CORE Oneの初回ユニットは1月末までにお客様に発送されます。現在の注文状況では、Prusa CORE Oneの組み立て済みユニットを今注文すると、3月に発送される見込みです。
また、ドロップテストの裏側を少しお見せする動画も用意しています。これらのテストは、荷物が丁寧に扱われなかった場合でも、プリンター本体が無事であることを確認するために欠かせません。ただし、すべての要件を満たすために一部調整が必要でした。その結果、組み立て済みプリンターはLCDパネルを取り付けない状態で出荷されることになりました。これは、損傷のリスクを避けるための措置です。お手元に届いたプリンターを開封した際には、LCDパネルにケーブルを接続し、ネジを2本締めるだけで準備が整います。それ以外は、本当に“プラグ&プリント”の手軽さとなっています。
ケーブルチェーン?アンビリカル?SwingArmのご紹介!
私たちは常に革新を追求し、既存のプリンターを改良し続けています。CORE Oneの開発には時間的な制約がありましたが、リリース前にプリンターの重要な部分を再設計しました。それがエナジーチェーンです。この柔軟なプラスチックチェーンは、ケーブルやフィラメントをエクストルーダーに導く役割を果たし、見た目もスタイリッシュで魅力的です。しかし、内部が非常に狭いため、コネクタを取り外さないとケーブルの交換ができないという重大な欠点がありました。この問題は、私たちが目指す基準には適合しません。プリンターは、誰にでも簡単に組み立て、運用、そしてメンテナンスができるべきだと考えています。
そこで私たちは別の解決策を考えました。それがSwingArmです。このコンパクトで可動式の金属アームは、テキスタイルで覆われたケーブルバンドルをスムーズに誘導します。その長さや可動範囲は、ケーブルへの負担を最小限に抑えるよう細かく最適化されています。また、取り付けやケーブルの交換も非常に簡単で、数個のベルクロファスナーを外すだけで対応可能です。軽量でスペース効率にも優れ、追加の抵抗が発生することもありません。さらに、このアームを地元で製造できるのも大きな利点です!:-)
CORE Oneの哲学は、まさにこれに根付いています。それは、3Dプリンティングにおける最高の投資となることを目指しているからです。卓越したプリント品質、信頼性、簡単なメンテナンス、高速性能、そしてPrusaプリンターに期待されるすべての機能を備えています。また、新しいハードウェアが登場した際には、必要な部分だけを交換することで、引き続きプリントを楽しむことができます。それは、まるで本格的なゲーミングPCを購入するようなものです。新しいGPUが登場するたびに、すべてを買い替える必要がないのと同じです。
アクセサリーのアップデート
チャンバーカメラ: カメラは2月下旬に出荷を開始します。すでにPrusa CORE Oneを注文された方は、注文内容を編集してカメラを追加できます。ただし、その場合、カメラが利用可能になる時点(2月下旬)まで注文の出荷が遅れる点にご注意ください。早くCORE Oneを受け取りたい場合は、カメラを別途注文してください。
アドバンストフィルトレーション:XLのアドバンストフィルトレーションソリューション(HEPAフィルター、カーボンフィルター、高圧ブロワーを含む)をベースに設計されており、プリンターの背面に取り付ける仕様となっています。出荷開始は2月下旬から3月上旬を予定しています。カメラと同様に、既存のCORE Oneの注文に追加することも可能ですが、アドバンストフィルトレーションの準備が整うまで、出荷が遅れる点にご注意ください。
MMU3 for the CORE One: 現在、開発とテストが進行中で、最終調整を行っている段階です。MMU3ユニットはフレームの上部に取り付けられ、セットにはCORE One専用のカスタムトップカバーが含まれます。すべての準備が整い次第、最終テストを実施し、出荷に向けた準備を進める予定です。現在の見込みでは、2025年4月の出荷開始を予定しています。MMU3はその信頼性を極限まで高めており、大型で複雑なプリントでも、手間や調整を一切必要とせずに完璧に仕上げられる事例が数多く確認されています。また、MMU3は、最も材料効率に優れた単一エクストルーダーソリューションであることも忘れな出ください。
*ご注意ください:こちらは試作モデルの写真です。トップカバーは透明(ドアやサイドウィンドウと同じ素材)になり、形状が若干異なる可能性があります。
CORE OneでMMU3を動作させる方法はいくつかあります。現在のセットアップは、MK4SでのMMU3の動作方法に非常に近く、PTFEチューブの長さなど細部まで似ています。このセットアップは信頼性が高く効率的で、新たに高価なパーツを多く必要とせず、予想される結果も明確です。
ただし、CORE OneとMMU3の統合においては、フォームファクターを重視した別のアプローチも模索しています。これは、コミュニティから寄せられる要望に応えるためです。代替セットアップとしては、スプールを上部、下部、または側面に取り付ける方法などが含まれる可能性があります。ただし、これらの方法はコストが高くなる可能性があり、それぞれ特有のトレードオフを伴います。
現在、これらの選択肢を評価している段階であり、タイムラインに関する具体的な約束や、必ず提供するという確約はまだできません。
それでは、現在取り組んでいる初期プロトタイプの1つをご紹介します。このプロトタイプでは、スプールホルダーとMMU3ユニット全体がスライドアウト可能な設計になっており、メンテナンスが非常に簡単です。また、スプールのすぐ下にバッファを統合しています。まだ荒削りな試作段階ではありますが、とても興味深いものなので、ぜひご覧ください! 🙂
これは今後の製品プロトタイプではありません。ホットグルーで仮組みされたもので、開発の可能性を探るための試作の1つにすぎません。
また、スプールホルダーにぴったりと収まる射出成形のドライボックスも開発中です。Formnextのブースを訪れた方は、すでにプロトタイプをご覧になったかもしれません。調整とテストが完了次第、2025年4月~5月頃にリリース予定です。
そして、これですべてではありません!プリンター発売前にもかかわらず、コミュニティはすでに非常に活発に活動しています。両側面パネルのSTEPファイルを公開しているので、デザイナーたちはすでにさまざまなアイデアをスタートしています。その結果、素晴らしい成果が多数生まれています。特にScottWolfsによるSKADIS Modがお気に入りです!
出荷予定日についてのアップデート
簡単にまとめると、Prusa CORE Oneの組み立て済みバージョンは1月末(来週)に出荷を開始予定です。発表記事でアセンブリーキットとコンバージョンキットの入手可能時期についての予測をお知らせしましたが、見込み通り進行しており、わずかな違いがあるのみです。キットのリリース順序を入れ替えることにしました。
Prusa CORE Oneのアセンブリーキットは2025年3月にリリース予定で、コンバージョンキット(MK4S->CORE One)は4月に続きます。元のMK4 3Dプリンターをお持ちの場合、「S」アップグレードパーツを含むMK4SアップグレードとCORE Oneコンバージョンキットの両方がセットになったバンドルも提供する予定です。「S」アップグレードパーツはCORE Oneの組み立てに必要となります。
アセンブリーキットとコンバージョンキットの両方の注文は、組み立て済みバージョンの出荷が開始されると同時に可能となります。そして、注文受付が開始される24時間前に、私たちのソーシャルメディアチャンネルでお知らせします。通知を受け取りたい場合は、すでにストア内でウォッチドッグを設定できますので、注文受付が開始された際に通知を受け取ることができます。
これで今回お届けできるニュースは以上です。少なくとも現時点ではそうです。アクセサリーの進捗状況や入手可能状況については引き続きお知らせします。
Happy printing!
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