プルサストーリーの多くは、3Dプリンティングを導入して業務を改善した企業に関するものを多く取り上げてきましたが、このストーリーは、完全に3Dプリンティングのテクノロジーを利用したビジネスについてのストーリーです。

2011年、ハイメとロジェリオのマトス兄弟は、祖父母のガレージで2台のプルサメンデルから起業しました。現在、カスタム製造と産業用大量受注を請け負う3Dプリンティング会社としてポルトガルをリードする企業となりました。

 

弟のロジェリオが最初に3Dプリントを始めました。当時いくつかの拡張プロジェクトを開発するため手助けが必要としていたロジェリオは、伝説的なプルサメンデルを見たとき、彼の世界は文字通り一変したと言います。

「これは未来だ!」とロジェリオはまず思ったのです。そして彼は正しかったのです! 🙂

やがてソフトウェアの専門家だった兄のハイメが加わり、ハードウェアの専門技術を補うようになりました。そして彼らはプルサメンデルを2台購入し、ビジネスを始めたのです。

市場が必要とするものは何でも

彼らはまず、3Dプリンターを使って自分たちのプロジェクトを開発しました。- 電動自転車、イベント用の革新的な照明や装飾ソリューション、持ち運び可能でモダンな外観のランプ、ケースやクランプ、電子ボックスなどの補完的なアクセサリーなど、市場には出回っていないが需要のあるような製品です。

その直後、彼らは生産を拡大し、ポルトガルの3Dモデル生産に革命をもたらす ウェブサイト を導入したのです。そのサイトにデザインをアップロードし、ニーズに合わせてカスタマイズするだけで、すぐに価格の見積もりが得られ、すぐに注文することができるのです!

規模の拡大

現在、同社の3Dプリンティング施設は、工業用部品の大量生産に重点を置いています。

「数個の試作品しか必要としない企業もあれば、500個、1000個、5000個の部品を必要とする企業もある。私たちのファームはポルトガルで一番大きいので、素早く仕上げることができます」とハイメは誇らしげに言います。

「多くの企業が3Dプリンターをもっていますが、そのすべてを自社で製造するのは現実的でないことが多いので、まず自社で試作品を作り、その後、大量生産を私たちに委託しています」とロジェリオは付け加えます。

需要の増加に伴い、ハイメとロジェリオはチャンスをつかみ、さまざまな3Dプリントツールや製品の人気サプライヤーとなりました。顧客の中には、単なるパーツだけでなく、プロトタイプを作ったり、社内でモノを作ったりするために自分の3Dプリンターが欲しいという人もいたため、彼らは Evolt.pt を立ち上げ、ポルトガルの3Dプリンティングに関するあらゆるものが揃う店となったのです。

そのノウハウのおかげで、今では3Dプリンター、専門的トレーニング、サービスを提供し、3Dプリンティングファーム全体を供給しています。

壁を埋め尽くす箱

2人の兄弟は2台の3Dプリンターを備えたガレージから長い道のりを歩んできました。Impressão 3D Portugal社は現在、ポルトガルのポルトの南にある元靴製造工場を拠点としています。現在、彼らの所有しているプリンター数は…彼ら自身も把握していないほどです!

「すっかりわからなくなってしまったよ。注文して、注文して…」とロジェリオは微笑みます。

彼らのファームで手作業で数えた結果、60という数字になりました。

「私たちは200台以上の注文を受け、お客様に販売しました。企業、大学、自社でプリンターやファームをもちたいと考えている人々で、私たちの知識が、彼らを3Dプリンターに関して最良の選択をし、導いてくれると信頼してくれている人たちです」とハイメは説明し、ピンク・フロイドのアルバムから 飛び出してきたような Original Prusa 3D プリンター の箱の壁 を見せてくれました!

効率性を第一の目標とする

Impressão 3D Portugal の3Dプリントファームは、綿密なアプローチのおかげで規則正しく稼動しています。例えば、ファームでは Google Glass に似たようなAR (拡張現実) を使ってプリントの進捗状況を確認し、順調に進んでいるかどうかを確認しています。3Dプリンターの横にあるQRコードを使って、その3Dプリンターのすべてのデータにアクセスしたり、完成したモデルを見たり、製作中のモデルと比較したりすることができるのです。実に未来的だと思いませんか?

すべてのプリンターは Prusa Connect で接続され、コントロールルームからロジェリオが監視しています。

「私たちは Original Prusa 3D プリンターを使用しています – 私たちは効率的でありたいし、Original Prusa 3D プリンター は、正直でわかりやすいのです」とロジェリオは言います。

「私たちは当初からOriginal Prusa 3Dプリンターを使用しており、推奨しています。Original Prusa 3Dプリンターを使用することで、マシンのメンテナンスよりもビジネスに集中することができます」とハイメ氏は付け加えます。

彼らの3Dプリンティングファームは、Original Prusa MK3 を中心に構成されていましたが、今ではMK4 にアップグレードしています。

「Original Prusa MK4 は最高のプリンターです!たくさんの機能があり、すべて自動で行ってくれます。Z軸の調整やチューニングを誰かに教える必要はないのです。これは本当に素晴らしい!」とロジェリオは言います。

そして、彼はもうひとつ興味深い見解を付け加えています:

「LED表示は素晴らしい。遠くからでも、ひと目で生産状況が把握できるんです」とロジェリオは言います。

何よりもコミュニティー

自分たちの成功について語るとき、マトス兄弟はいつも最初に3Dプリンティングコミュニティについて言及します。

「コミュニティは私たちの成長に欠かせないものであり、その一員であることがライフスタイルになっています」とハイメは言います。

Evoltを通じて、彼らはポルトガルで初めての3Dプリンティングイベントを開催し始め、地元のメーカーコンベンションで彼らのブースを見つけることができるでしょう。

「メイカーはサーファーよりクールだ!」とハイメは主張します。

ポルトガルの男からすれば、これはかなりな発言ですね!笑